ABAセラピーを行う上で必要になってくるのはテーブル(机)と椅子!どんな椅子がおすすめですか?
このテーブルではよくないですか?とよくご質問をいただきます。
買ってから、これはちょっとダメだったなあ、という場面に遭遇することもしばしば。
今回は私がおすすめするテーブルと椅子をご紹介します!あくまでこちらで取り上げるのはおうちでABAセラピーをするときに使いやすいものということで、超個人的な視点で選んでいます。
ご自分の推しテーブルが選ばれなかったからと言って、お気を悪くなさらないでくださいね。
Contents
テーブルを選ぶポイント
セラピーを始めよう、と言う時に選ぶテーブルと椅子は、ただの子ども用のテーブルと椅子ではいけません。いくつかのポイントがおさえられていること、これが重要です。
ポイント①テーブルの大きさと高さ
- テーブルが小さすぎてお子さんの膝が当たっていないか
- テーブルに椅子の肘置きが当たらないか
- テーブルが大きすぎて、向かい合ったときに子どもに手が届かない
- テーブルが小さすぎて教材が全て乗らない
テーブルを選ぶときに大きさは重要です。セラピーを行う時は基本的には向かい合って、または隣に座って行います。
まずは高さですが、お子さんが椅子に座って椅子を引いたときにテーブルが低すぎて十分にテーブルと椅子を近づけることができない、と言うことはありませんか?セラピーを始めて間もない時にはまだお絵かきなどはしませんが、それでも手先課題などでテーブルの上のものを持ったり、移動させたり、触ったりする動作がたくさん出てきます。テーブルが遠すぎるとやりにくいですよね。また、中級ではお絵かき、上級では書字が出てきます。正しい姿勢で字を書くためにも、体に合った高さと言うのは重要です。(ただし、お子さんも大きくなるので、大体の場合上級になると机といすを買い換える場合が多いです)
セラピーを行う際、まだセラピーになれていないお子さんの場合フラッと立ち上がって離席してしまうことがあります。その際、大人がさっと手を伸ばして制止する場面が出てきたりします。その時にテーブルが大きすぎると手が届きません。
また、つみきの会では大人は両足を伸ばして椅子事挟むスタイルを推奨しています。これは、やってみるとわかるのですがこの姿勢だとお子さんが離席することを防ぐことができるため、離席が多いお子さんやセラピーを始めて間もないお子さんの場合には大人は長座の姿勢をおススメしています。テーブルが小さすぎると長座をした時にもしにくいので、このあたりもポイントです。
ポイント②テーブルの天板
天板とはテーブルの上の板、モノを置くところを指すのですが、ここにもこだわりを持ちたいですね。
- 角が危なくないか
- ふちが盛り上がっていないか
- 派手な模様があり学習に支障がないか
- 引き出しなどがあり、気がそれる心配はないか
角が四角くなっているとやはり危険です。角を落としてある、丸くしてある、などの工夫がされているテーブルが良いでしょう。
また、たまにふちどりがされているテーブルがあります。物が落ちないようにわざとふちが盛り上がったりしているものです。昔のこたつの天板などがそうだと思います。これは落ちないようにするためには素晴らしい工夫なのですが、お子さんがセラピーでカードを取るときに引っかかるのでおすすめしません。
キャラクターのテーブルや派手な模様、木目なども要注意です。気にしないお子さんは大丈夫ですが、たまに線をじーっと見ることが大好きなお子さんがいたりすると、木目が気になってセラピーに注意が向かないということもあります。色は白よりは薄茶色とか、水色、クリーム色などが良いと思います。白だとカードを置いたときに白on白で見にくい時があります。
形は丸いテーブルよりは、四角いテーブルが良いと思います。その方が手が届きますよね。
また、引き出しですが、上級になって小学校に入る練習をするくらいになったら引き出し付きの机でも良いと思いますが、セラピーを始めて間もない場合はなるべくお子さんが気がそれるものは排除したいのでできればない方がいいと思います。
ポイント③テーブルの値段・手軽さ・重さ
これらのポイントは簡単です。
- 安いもの
- 折り畳みができるもの
- 軽いもの
セラピーは、小学校に入れば終了と言うわけではありません。小学校に入れば宿題を教えたり、読み書きや計算なども教えたりしますから、「教える」という行為は続いていきますが、そのころまでずーっと同じテーブルと椅子を使うというわけではありません。お子さんは大きくなっていきますから、途中で買い替えることを想定してください。なので、安いもので十分です!!!
また、セラピーは手軽にどこでも出来たほうがいいので、折りたたみができるもので、なるべく軽いものが良いでしょう。
ABAセラピーで使うおすすめテーブルはこれ!(~年長)
色々見て回りましたが、テーブルはこれが安くてよさそう、と言うものをあげておきます。
コンパクトデスク折れ脚 60x40x32
項 目 | ポイント | 備考 |
持ち運び | ★★★ | 重さ3.2kg・折りたたみ |
サイズ | ★★★ | 幅60×奥行40×高さ32cm |
色・仕上げ | ★★★ | 白黒他・ミラー |
角 | ★★★ | 丸 |
価格 | ★★ | 3580円 |
手軽に変えて、重くもなく、大きさもちょうどいい。これがベストかなと思いました。お子さんにちょうどいいサイズです。意外とセラピーでは机を移動させることが多いので軽い方がいい、こちら3.2キロ力がないよう、と言う人にはうってつけです。テーブルが小さい方が向かい合って座った時によい。値段もやすい!折りたたむと5センチの厚さになるって、どんだけ手軽?!
もっと丈夫な奴が欲しい、と言う方は⇩もあります。
折りたたみテーブル天板鏡面
項 目 | ポイント | 備考 |
持ち運び | ★★★ | 重さ7.5kg・折りたたみ |
サイズ | ★★★ | 幅75×奥行50×高さ32.5cm |
色・仕上げ | ★★★ | いろんな色・ミラー |
角 | ★★ | |
価格 | ★★★ | 4680円 |
こちらもセラピーをこれから始める方、お子さんが2~5歳の方にお勧めのテーブルです。こちらにピッタリの椅子は豆椅子だと思われます。評価ポイントはまず折り畳みが出来て、7.5センチの厚さになるというコンパクトな点。あと、テーブルの表面がツルツルしていてカードが取りやすい、天板にふちがなく、カードを取るときに引っかからない点です。そして丈夫。天板の角は丸くはないけれど、ケガしないように角を落としてあるのもいいと思います。うーむいい。天板の色も木目でないところがいい。木目だと気にならないお子さんは良いですが、気になるお子さんは木目に気が行ってしまい、お勉強の妨げになってしまったりすることもあります。こちらより一回り大きいサイズもあります。アマゾンでも売っていたので⇩に載せておきます。
折りたたみテーブル天板鏡面
項 目 | ポイント | 備考 |
持ち運び | ★★★ | 重さ11kg・折りたたみ |
サイズ | ★★★ | 幅90×奥行60×高さ32.5cm |
色・仕上げ | ★★★ | 白黒他・ミラー |
角 | ★★ | |
価格 | ★★ | 5990円 |
椅子を選ぶポイント(~年中)
セラピーで使う時の椅子はどうやって選べばいいでしょう?大きさがお子さんに合っているのは当たり前ですが、それ以外のポイントも挙げておきます。
ポイント①椅子は豆椅子!
テーブルに比べて椅子はシンプルです。椅子こそ買い替えることを想定して初めは豆椅子がよいでしょう。(あ、もう結論を書いちゃった。)
- 安いもの
- 肘置きのあるもの
- 背もたれのあるもの
- 持ち運びが簡単なもの
- お子さんが自分で椅子を引けるもの
豆椅子は1000円以内で買えますので、買って下さい。笑そして座面の裏か後ろの音が出るところを取ってしまえば音は出ません。
ABAセラピーで使うおススメ椅子はこれ!
シンセーインターナショナル 音が鳴る豆椅子 アイム ドラえもん
分かりやすく画像でお伝えしましたが、ぶっちゃけ西松屋に行けば1000円しないで買える豆椅子。レッツゴー西松屋です。
椅子はキャラもので困ったことは今までにはありませんが、シンプルなものに越したことはありません。
ネイキッズ PVCチェアー(肘付) 座面2段階調節 アイボリー
こちらは高さの調節ができるタイプ。こちらも使っているご家庭が多く人気の椅子です。そんなに重くないので子どもが自分で片付けたり、椅子を引いたりできますが、お値段は豆椅子に比べてだいぶ高いですよね。(お店によりますが5000円台~)
買い替えるなら?おすすめ机はこれ!(~小学生)
どうしても豆椅子やテーブルだと、お子さんの成長に伴い買い替えなければいけない時が来ます。椅子を外して正座をしてそのままのテーブルでお勉強するお子さんもいらっしゃいますし、小学校で使うような机と椅子に買い替える方もいらっしゃいます。
個人的には正座よりも学校で使っている机と椅子によく似たものを購入することをお勧めします。学校の練習にもなりますし、学習机よりも勉強を教えやすいです。
個人的にはこれがおすすめ。高さも変えられるし、学校と同じような引き出しがあるので練習できます。このころまでには肘置きがなくてもお勉強できるようになっていると思うので、こちらに買い替えるといいでしょう。(椅子もセットでね)
まとめ
今回はセラピーを始める時に必須となるおススメのテーブル(机)と椅子を紹介しました。もちろんここで紹介したもの以外でも十分学習できると思いますし、無理に買ってくださいというわけではありません。セラピスト目線で、こういうポイントを押さえておくとよいお買い物ができるのでは?ということで。参考になればうれしいです!