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学校だけでは足りない?!勉強に関する考察

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こんにちは。お子さんが学校に通うようになると嫌でもついてくる「成績」の評価。これって、人の心をざわつかせますよね。今日は学校のテストの成績に関することや、定期試験についての考え方の提案や考察を書こうと思います。

学校生活と試験


日本では4月から学校生活が始まり、行事があったり試験があったりと、様々な学校生活が営まれていることと思います。小学校より中学校、中学校より高校ではこのテストや試験と言うものがシビアにのしかかってきます。

この記事を書いている6月は、中学、高校では中間テストが終了した頃。先生から結果をもらい、やったあ、と思っている子どもは一握りで、ほとんどの子どもはがっくり、まあまあ、次がんばらないと、と思っていることでしょう。

これを読んで、「え、私はがっくりなんて思ったことないよ、だってこれこれこうすればテストの点数なんて取れるじゃん」と言う方は、しっかり先生の話を聞き、理解してやるべきことが分かっていて、素晴らしい。けれど、できない人間の気持ちがわかっていらっしゃらない。世の中の半分以上は試験に対してよくない印象を持ち、テスト返却時にはため息を漏らしてがっくりしているものですよ。

学校、と言うのは集団生活の場所です。先生が一斉授業をするスタイルを取っているところがほとんどです。そのスタイルで学んでいける人はいいですが、世の中にはあの教室の大きさと距離だと注意がそれてしまう子どももいれば、配られたプリントの管理が出来ない子ども、やっているふりをしてまーったく授業に参加しない、つまり何も学んでいない子どももいるわけです。

そこで、どうやったら全員の子どもがそれぞれ学んでいけるか、と言うのはとてもむづかしい課題です。

どうしたらいいんでしょうね。

簡単です!

…全員の子どもの様子を細かくチェックして、どの程度理解しているか、どこまでわかっているか、問題を解くスピードどうか、わからないところをどう解説したらいいか、わかっていなければどこを重点的に指導したらよいかを把握して、ひとりひとりに合わせて指導していければよいのです。そうすれば、全員に指導内容を理解させ、わからせることは可能でしょう!到達度に達したお子さんは次の課題をさせて、到達度に達成していないお子さんに対しては分からないところから丁寧に教えていき、必要であれば補習をして、ひとりひとりの学び方に合わせて指導をそれぞれの子どもに行えばいい。つまり一人一人がしっかり「理解」するまで付き合ってあげればいいのです!どうです?簡単でしょう?!

…そんなの担任一人でできるわけあるかーい!ですよね。

手間がかかりすぎる。そして時間もかかりすぎる。もしかしたら、神がかり的なアイディアで可能にしてしまう先生もいらっしゃるかもしれませんが、まあ無理でしょう。先生裁量となってしまう部分も大いにありますし、とてつもない先生の労力を伴います。ブラックもブラック、先生も体を壊してしまいますよ。

学校の授業だけで、全員の子どもに80点を取らせるのは無理なのです。

そもそも、全員が80点を取ることを想定していないですからね。みんなが高い成績を取れないのは先生のせいじゃない、子どものせいじゃない。そういうシステムに組み込まれているからです。

世の中にはいろいろな得意不得意を持った人がいるし。学校の試験はあくまで特定の何かを教えて、それに対する理解度を測っているだけなのですから。

学校だけでは無理

子どもが学習内容を習得出来ていない時の問題点は大体指導する側にあります。

…いやいや、先生批判をしているわけではありません!

これはABAのセラピーの時にも感じることですが、自分がわかっている人は、それがわからない人の気持ちがわかっていないことが多いと思います。「気持ち」と書きましたが、「かなしい」とか「つらい」とかそういう気持ちだけでなく、なぜ、どこがわからなくてもやもやしているのか、何が、モチベーションを下げているのか、どこでいつも躓いているのか、何をやったら理解につながるのか。そういうことを含めて「気持ち」とくくりました。そういったことをわからない、子どもの定規で測れていないのです。
例えば、何も考えずにいわゆる普通に歩けるあなたに、こんな質問が来ました。
「わたしは何も考えずに歩けません。どうしたら何も考えずに歩けるようになるんですか?」
あなたはどう答えますか。
そんな人いるの?と思われるかもしれませんが、実際にいらっしゃるのです。

「えーそんなの、何も考えないで動けばいいじゃない!」
「それが出来ないんです」
「うーん」
と言うことになりますよね。
やるべきことはまず現状の観察、そして問題点のありかです。(この話歩行のは解決まで書くと長くなるので割愛します)


何を教えるかの前に、何がわかっていないのか(できないのか)、どこが苦手(学ぶのに時間がかかる、どうしても習得できない)なのか、それらを教える側が把握することが重要です。

そして、勉強の話に戻りますが、子どものできないを把握するのは、例えば小学校5年生のはじめてお会いした子どもを理解するよりも、3歳の頃から色々なスキルを教えていき、そのお子さんの学び方の癖や、得意、不得意を理解しながら教えて行っての5年生に何が出来るかできないかを理解する方が理解しやすい。子どもが小さい時のほうが把握しやすいのです。(ですから、小さいうちから親がABAセラピーをするのがいい、と言う話に繋がります)

もしあなたのお子さんが、学校の授業についていけていないとしたら、それは学校の先生にお願いしてお任せするだけでは、不十分なのです。学校は、細かい個別対応をするシステムではないからです。

ではどうしたらよいでしょう。考えられるアイディアとしては、

①成績だけが重要ではない、まあしょうがない、と受け入れる

②学校の指導で分かる部分をがんばる

③学校だけに頼らず、何とかする 


考えられるのはこんな感じでしょうか。

①②学校の指導だけで頑張る・受け入れる


①や②は、学校の先生からの指導のみでこのまま続ける、と言う案です。それでも十分。半分分かっていればそれでいい。いや2割でも分かっていれば。将来こんなの使わないし、という考え方もアリだと思います。あきらめたら?と言っているわけではありません。実際、子どもが学校に行っている間、親は学校での態度や成績で、一喜一憂してしまいます。子どもの成績がそのまま自分の子育ての通知表のように感じてしまったり、自分の育て方が悪かったのだろうか…と誰からも責められるわけではないのに自分を責めてしまったり。つい、信じられない点数を取ってきた子どもにひどい言葉を浴びせてしまったり、強い口調で叱ったりすることもあるかもしれません。

気持ち、わかります…。

もちろんそういった親の行動は褒められたものではありません。けれど、我が子の壊滅的な(低い)点数に対して、何の裏もなくニコニコ「がんばったんだね」「名前がちゃんと書けていてえらいね」と返せる人がいたらもはや人間ではない気がします。神?AI?とにかく不完全な生き物、人間にはよほどの準備が出来ていなければそんなの無理です。(そしてそれが良いのかもわかりませんしね)今は成績や点数があるので親もイライラしますが、

その点数がそのまま人生の点数になるわけではありません。

目の前の点数はあくまで学校の授業の理解度を測ったものでしかなありません。
実際、学校にいたときにはテストは散々で・・・という会社の社長さんもおられますし、人には得意不得意がありますし。テストや成績に過度に苦しめられる必要はないということです。長い目で見て、今はテストがあって人生の中でも苦しい時期だけれど、人生それだけではない、と大海原で瞑想するような大きな気持ちで考えてみることも重要です。

③学校だけに頼らず、何とかする

学校だけに頼らず、何とかするというのは、塾やプロにお願いする、家で教える、などでしょう。
塾などには教えるプロの先生方がいます。そのやり方に合えば、きっと結果はついてきます。よく「どこの塾がいいですか?」と聞かれますが、答えはそれぞれの子どもで違ってくるので一概にここ!とは答えられません。ママ友のアドバイスも同様です。「ここいいよ!」と言う言葉をうのみにせず、よその子にはそこがあっていたけれど、我が子はどうだろう、と言う気持ちで試してみるのがいいと思います。家庭教師、個人経営の塾、大手の塾、など塾産業は衰えを知りません。それだけニーズがあるのでしょうね。最近では発達障害のお子さん専門の塾なんてのもあります。

私は頑張ることは無駄ではないと思っていますし、頑張るのが悪いとも思いません。何かに打ち込んだり、自分の力以上のことにチャレンジすることだって、その経験の中で得られるものや学べる事があるるでしょう。「できない」とはじめから決めているのは誰でしょう。本当はできるのに、できないから…とチャレンジせず終わるのは、なんとなくもったいないような気もします。

ではどうしたらいいか。

どの塾、学習法がいいかは一概には言えませんが、これだけはと言うものは「わが子の学び方・得意不得意を知っておく」ことです。これだけは親としてマストです。そして実はそれらは柔軟に変化することもある、と言うことも知っておきましょう。親であるあなたが、我が子の一番の理解者であるということは確かなことです。生まれたときからずっと付き合ってきたわけですから、どの先生よりも我が子との付き合いは親のほうが長いですし、いろいろな場面を見られているはずです。しかし、だからと言って子どもの可能性を決めつけてはいけません。うちの子はこだわりがあってこういう方法でしかできません。という場合でも、教え方によってはそのこだわりがなくなるケースはよくあります。

その「教え方」ってのが知りたいの!どうやって教えるの?誰が知ってるの???

と言うお声が聞こえてきそうですが、すみません、それは私にもわかりません。もちろん私は教えられますが、すべての教科について教えられるかと言ったらできませんし、私の教え方が正しいのか分かりませんしね。小学校の教科と…中学と高校の英語、あと中学の社会くらいしか教えられないかな…。オールマイティーな葉一先生とか、すごいですよね。
親にできることって、子どもにあう先生を探すことなのかなと思います。(ここまで読んでもらったのに歯切れの悪い結論ですみません。何かの宣伝広告ではないので、お困りの方はこちら!という誘導はないのです。)

極端にならずバランスが重要

①②③と書きましたが、どれを選ぶか、と言うことではありません。①②のようにある程度諦める視点を持ちつつ、学んでいける部分は頑張る。そういうバランスが重要です。私がいつもお伝えするのは、バランス。猪突猛進も良いですが、それでも周りを見る目を忘れない。自分の価値観を持つのも良いですが、それが実際どうなんだろうと考え、顧みることを忘れない。そういう振り返りを行うことで、自分も子どもも納得のいく生き方を見つけていけるのではないでしょうか。

偉そうなことを言いましたが、私自身もいつもこれでいいのだろうか、この教え方、この課題の方向であっているのだろうかと模索ばかりしています。難儀な仕事ですが、この模索がなくなれば危険をはらむだろうと思い続けています。そのことできっと良いバランスを見出せているのだと思っています。

最後に

今日はごく当たり前のことを書き連ねてしまいましたが、「テストなんてなければいいのに」というのが私の正直な気持ちです。笑
試験の結果が悪くて落ち込んだとしても、時が解決してくれます。笑
子育ては楽ばかりではありませんが、きっとどこかに喜びも待っているはず。落ち込みすぎずにバランスを保って生きていければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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